[試] HTTPからHTTPSのシェア数引継ぎにもWordPressプラグイン SNS Count Cache

約5分
9
1
13
14
0
37
サイト表示速度高速化
, ,
[試] HTTPからHTTPSのシェア数引継ぎにもWordPressプラグイン SNS Count Cache

WordPressプラグイン SNS Count Cacheアップデート(Version 0.5.0)のお知らせです。

HTTPS移行における旧URLからの擬似的なシェア数引継ぎ機能を実装しました。
HTTPS化を検討されている方には、朗報?かもしれません。

詳細は、以下を参照してください。

スポンサーリンク

アウトライン

スポンサーリンク

WordPressプラグイン SNS Count Cacheとは

SNS Count Cacheは、Twitter、Facebook、Google+、Pocket、はてブのシェア数とFeedlyのフォロー数をキャッシュするWordPressプラグインです。表示時にネットワークを介さずキャッシュ経由でシェア数を取得できるようになるため、複数の記事、複数のSNSにまたがるシェア数取得時に表示速度の改善が見込めます。

WordPress › SNS Count Cache « WordPress Plugins

詳細は、下記エントリを参照して下さい。

[試] 表示速度改善のその先へ!進化するWordPressプラグイン SNS Count Cache | 試行錯誤ライフハック

GoogleによるHTTPS化のすすめ

下記の通りGoogleウェブマスター向け公式ブログにてHTTPSのランキングシグナル活用が発表されました。シグナルとしての重要度は低いものの、今後のランキング順位においてHTTPS化が優位にはたらく可能性があります。

SSLサーバ証明書やサイト内修正の対応が必要になるため敷居は高いですが、本発表はサイトのHTTPS化を検討するよい機会と捉えることができるでしょう。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します

ランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。

今後、より多くのウェブサイトで HTTPS が使用されることを期待しています。ウェブの安全性をさらに強化しましょう。

HTTPS化における心理的な壁

上記の発表を受けてHTTPS化を検討している方は多いと思いますが、心理的な壁があると考えています。それは、以下のエントリで鈴木氏が言及されている通り、SNSシェア数がゼロからスタートとなってしまう点です。

HTTPS化するとURLが変わるので仕方がないのですが、ある意味これまで蓄積してきたシェア数という資産が0になるわけで。。。

ブログの完全HTTPS化を完了、HTTPからHTTPSへの移行プロセスを共有

URLが変わるので、ソーシャルシェアのカウントはゼロからのスタートになります。

以前のシェア数を表示させることはできるのですが、http:// と https:// のそれぞれについたカウントを合算させることはできません。
また、HTTPS移行前の記事のURLを http:// のままにする一方で、HTTPS移行後の記事のURLを https:// で表示させられればいいのですが、それも僕には無理です。

そういうわけで、ソーシャルのシェアは新規にスタートになりました。
はてブでホットエントリした記事もゼロに戻っています(+1は、何らかの条件を満たしたものは引き継がれている)。

もったいない気がしないわけではないですが、仕方ありません。
上手な対処法があれば教えてください。

SNSシェア数ゼロスタートの解消

というわけでSNS Count Cacheに旧URLからの擬似的なシェア数引継ぎ機能を実装しました。

以下画像の通り新旧URLのシェア数を合算しキャッシュすることで擬似的に引継ぎを実現しています。

intro-update-wordpress-plugin-sns-count-cache-4-02

擬似的とはいえ、旧URLのシェア数をそのまま引き継げるのでHTTPS化のモチベーション向上につながるのではないでしょうか。

尚、新旧URLの合算値を表示する方法は、PHPやjQuery等でも当該ロジックを作れば対応可能です。しかしながら、2つのURLに対してシェア数を取得する関係で程度の差はあれ表示速度の低下につながってしまいます。

その点、SNS Count Cacheはキャッシュから非同期で参照できるため、表示速度を低下させることなく合算値を表示できます。

擬似的なシェア数引継ぎ機能の設定方法

SNS Count Cacheにおける当該機能の有効化方法を解説します。

[WordPress管理メニュー]→[SNS Count Cache]→[Setting]→「Share Base Cache」欄の以下赤枠のオプションをOnに設定して下さい。

前述の通り新旧URLのシェア数を取得し、合算値をキャッシュするようになります。

intro-update-wordpress-plugin-sns-count-cache-4-03

その他のアップデート内容

大きなアップデートではないものの、細かなバグ修正を含む様々な改善を行っています。これまでのバージョンにおいて何らかの不具合の直面していた方は、事象が改善する可能性があるので本バージョンを試してみて下さい。

ご利用上の注意点

これまでもプラグインのreadme.txtに記載していたのですが、わかりにくかったため本エントリにて再周知させて頂きます。

SNS Count Cacheは、有効化および実行するためにPHP 5.3以上が必要です。

よくエラーが出て有効化できないというお問い合わせを頂くのですが、まずはご利用になられているPHPのバージョンをご確認頂けると幸いです。

まとめ

HTTPS化の強い味方、WordPressプラグイン SNS Count Cacheアップデートのお知らせでした。